一般社団法人豊岡青年会議所

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　理事長　西村　総一郎

　新春を寿ぎ謹んでお慶び申し上げます。皆様方におかれましては、益々御清栄にて良き新年をお迎えのことと存じます。
　平素は私ども一般社団法人豊岡青年会議所の活動に対し、格別なるご高配を賜り厚く御礼申し上げます。また、昨年度は創立50周年を迎えた私どもの各事業や活動に対しまして、皆様には一方ならぬ御厚情を賜りましたこと重ねて御礼申し上げます。
　さて昨年来、日本全国が深い悲しみに覆われた国難とも言える東日本大震災とそれに伴う原発事故、グローバル経済の歪を浮き彫りにしたＥＵを中心とした金融不安や過剰な円高、アラブ諸国で起こった政変の数々など、国内外を問わず混沌とした、非常に厳しい情勢が続いております。一方国内政治に目を向けても、この国の先行きに対して不安を感じざる負えないところが正直なところです。様々な災禍に見舞われる前も決して日本や地方経済を取り巻く環境は順調ではなく、さらに厳しさを増したこの困難な時こそ日本人の美徳である人を思いやる心をもち、力を合わせて打ち克っていく必要性を痛感しています。
　このような時代背景の中、創立50周年という節目の年を終えた一般社団法人豊岡青年会議所は、多くの先人の努力により引き継がれてきたこのまちを将来に繋いでいくため、次の50年に向かって今一度力強く歩みを進めていかなければなりません。私たちの住むこのまちは、コウノトリを育むことができる素晴らしい自然環境をはじめ、全国にそして世界へ誇ることができる魅力が多数あります。私たちも次代の担い手たる青年経済人の一員として、先人から引き継いできたこのまちをこれからも光り輝かせることができるように、将来を予見した上で、使命感と責任感をもって積極的に活動して参りたいと考えております。また、故郷に対する情熱をもって、弛まぬ努力を積み重ねていくことが困難に打ち克つことができる人材の育成にも繋がることと信じております。
　末尾となりましたが本年も倍旧の御支援、御協力をお願い申し上げますと共に、皆様方の御健勝と御多幸を心より御祈念申し上げ、新年の御挨拶とさせていただきます。